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パルサーが引退することになった。俺らにできることは、楽しくおくりだしてやるだけ。

 

 

 

 

 

 

 

パルサーのためにたくさんの人が、集まってくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

( ´ロ`)

 

 

 

 

 

 

楽しい時を終え、最後に記念撮影。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして

 

 

 

 

パルサーを楽しく送り出して、

 

 

 

 

 

 

今日は終わるはずだった。

 

 

 

 

 

でも、

 

 

 

 

 

 

それは突然やってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

息子が突然、引退することを初めて、口にした。

今年は勝負の年だから、仕事に全力いれるからって。

息子の決意は固かった。

 

 

そういう息子を、笑っておくりだしてやらなくちゃならない。

でも、俺は納得できなかった。

俺だって4月になれば仕事が始まる。

ただ息子のほうが少し早くいなくなるだけ。

 

いつか終わりがくることだって分ってた。

 

分ってる。分ってるけど、俺は自分を納得させることができなかった。

 

 

 

あまりの突然さに、俺は信じられなかった。

 

 

普段感情をチャットに出さない俺が、今日ほど感情を出したことはなかった。

自分の感情を表現できる言葉が思いつかないのがくやしかった。

 

 

俺がアスガルドを続ける理由のなかに、息子の存在は多くの部分を占めていた。

 

 

 

俺は思わず心にもないことを口走った。

俺は、どうしようもない感情を、怒りにかえることしかできなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのあと、みんな落ちて、鴉と2人で話をした。

鴉とは息子の次につき合い長くて、

ギルドも元は俺と鴉と息子で作ったものだった。

 

 

 

 

檻にとっては今が一番アスが楽しい時期らしく、最近はいつも繋いでる。

でも、ここ最近はログインしても檻しか繋いでいない状態が続いていて・・・

 

そんな中、引退、そしてギルド解散というムードが檻には耐えられなかったらしく、今日の集まりも途中で抜け出していった。

 

 

 

 

そして、鴉との話の中で、

鴉が最近ほとんどログインしてないのは、他のネトゲをやっているからだという話がでた。

今ではそっちのほうがメインなのだと。

 

俺は呆然とした。

 

俺はどうしようもなく怒りを覚えた。

だれがなんのゲームやろうが勝手だし、アスに飽きたんなら仕方のないこと。

分ってても、俺は納得できなかった。怒ることしかできなかった。

 

以前にも、鴉は他のネトゲに移るといって、俺を残してさっさと辞めていったことがあった。

「おまえはいっつも、適当だな」

俺は普段出さない怒りを露わにした。

 

分ってる。これはゲームの世界。みんなそれぞれ現実の生活がある。引き留めることこそ、間違ってるんだって。

 

でも、俺は納得できなかった。納得できなくなるほど、長くこっちに居すぎたのかも。

 

 

 

 

 

 

そして、鴉が、重い口を開き始めた。

 

 

 

 

「俺はみんないるうちに辞めたかったから」

 

 

「俺が他のネトゲやったのも」

 

 

「アスで入って、集まり場所にいってもだれもいないし」

 

 

「全然ちゃうとこにおるギルメンはおるし」

 

 

「まずだれも入ってないから。」

 

 

「12月のときも」

 

 

「いっつも入って、ピンキオのところにいたけど」

 

 

「だれもこないし」

 

 

そう、12月、俺たちが自然と集まっていた場所は、ボスゾーンの影響で非常に居づらい場所になっていた。

そこで俺たちは集まる場所を少しずらそうということで、ピンキオのほうに少し移動することにした。

 

でも結局、もともと行く習慣のなかった場所。そして、だれかがそこにいないと、そこにいる理由がないということ。

以前のように、自然と集まって楽しい時間を過ごすことはほとんどなくなってしまった。

結果俺は狩りにいくときはほとんど独り。狩りが終わってもだれもいないくて、そのまま落ちる、という数日が続いた。

 

 

「そこでキャラ放置してても、だれもこなかったよ。」

 

 

鴉は独り、そこで待ってた!ずっと待ってた!

 

俺はそんなことも知らなかった!

 

 

 

 

「みんなアスガルドが楽しくなくなって引退するんだよ。」

 

 

 

俺は泣いた。

モニターの前で、俺は初めて泣いた。

 

所詮はネットの世界、リアルとは別。たかがゲームで熱くなるとかあり得ない。

心の底ではいつもこう思ってた。

 

 

 

「俺はあんまイベント行ってなかったけど」

 

 

「楽しく見てたよ。」

 

 

 

「入ってなくても、毎回見てたから。」

 

 

 

「おおはなとかも、リアルじゃおもんないゆうてたけど」

 

 

 

「普通に笑いながらイベントやってたよ。」

 

 

 

 

「俺もおおはなも、PCつけたら、絶対HP見に行くし」

 

 

 

「日記楽しく見てるよ」

 

 

 

「俺らいた理由も、量産とかいたから」

 

 

 

「やってたわけもあるから」

 

 

 

言わなかったな。今までこんなこと、一言も言わなかったな。

そんなこと、全然知らなかった、俺はなにも知らなかった。

 

 

 

涙が止まらなかった。

ネットだってリアルだってなにもかわりゃしない。

 

そこでの出会いは確かにあったもの。

 

大切なものはいつも、気づかないうちに、ポロポロ落ちていって、気がついたときには無くなってしまってる。

 

ネットもリアルも、なにも変わらない。

 

 

みなさんは、見落としてませんか?本当に大切なものを

目先のことで、見落としてませんか?

 

 

俺、ここで待ってるから。

ミルレスに来たらすぐ分る場所。ミルレスゲート移動ポイント。

ずっとここで、みんなのこと、待ってるから。

土曜の夜はずっとここで、いられる限り待ってる。

 

 

 

 

 

 

 

そして、久々にPTでの狩りへ

 

 


俺らがPT組むときは、いつも聖職者がいなくて、前衛だけで狩りするのが当たり前だったね。

 

みんな死ぬ死ぬって嫌がってたけど、俺は楽しかったよ。

 

 

 

そして死ぬ。

 

一時期ネタで死ぬのが当たり前みたいになってた時、鴉なんかはずいぶん嫌がってたね。

 

 

 

 

 

 

おまえらありがとう。

 

 

 

じゃ、またね。

 

 

 

 

 

 

 

んーえっと、なんかギルド解散みたいな日記になってしまったけど、

たぶんもうちょい続きます。